万年筆

万年筆は何本あれば幸せになれるのか?本気で考えてみた【結論は3本】

皆様どうも、きほーてです。

万年筆が好きになると、どうしても一度は考えてしまうテーマがあります。

「万年筆って、何本あれば幸せになれるんだろう?」

私自身、これまでにさまざまな万年筆を使ってきました。気づけば本数も増え、その分だけペンケースや引き出しの中も賑やかになっていきました。ただ、ある時ふと気づいたのです。たくさん持っていても、実際に使う万年筆は限られてくるということに。

今回は、そんな実体験をもとに「万年筆は何本あれば幸せになれるのか」を本気で考えてみたいと思います。


1. 本数が増えても、使う万年筆は自然と絞られていく

万年筆を集め始めた頃は、新しい一本を迎えるたびにワクワクしていました。書き味の違い、ペン先のサイズ、軸の素材。そのどれもが新鮮で、「次はどれを使おうか」と選ぶ時間も楽しかった記憶があります。

ですが、日常の中で使い続けていると、少しずつ変化が起きます。気がつくと、いつも同じ万年筆に手が伸びている。選択肢はたくさんあるのに、結果はほぼ同じ。これは決して悪いことではなく、自分の中で「信頼できる道具」が見えてきた証拠なのだと思います。


2. 日常を支える一本|キャップレス デシモ

私にとっての日常用は、間違いなくキャップレス デシモです。

ノックしてすぐ書ける。片手で扱える。ちょっとしたメモから仕事の記入まで、考える前に書き始められる。この即応性は、日常使いにおいて非常に大きな価値があります。

万年筆というと「丁寧に構えて書くもの」というイメージを持たれがちですが、デシモはそのハードルを大きく下げてくれました。気負わず使えるからこそ、結果的に一番出番が多くなる。まさに「生活に溶け込んだ万年筆」だと感じています。


3. 特別な時間をくれる一本|モンブラン マイスターシュテュック149

一方で、家の中で腰を落ち着けて書くときに選ぶのが、モンブラン149です。

この万年筆は、使う場面を自然と選びます。キャップを外し、紙に向き合い、ゆっくりと書く。その一連の動作自体が、すでに「特別な時間」になります。

149は決して気軽な一本ではありません。ですが、だからこそ、書く行為そのものに集中できる。万年筆で書く時間を味わいたいときに選びたくなる存在です。


4. 余裕のある普段使い|パイロット カスタム823

そして、日常と特別の中間に位置しているのが、カスタム823です。

キャップを開けて、少し構えて書く。でも、気負いすぎない。時間と気持ちに余裕があるときに、自然と手に取る万年筆です。

823は「今日は少し丁寧に書こうかな」という気分に、ちょうど寄り添ってくれます。普段使いでありながら、書く時間にゆとりを与えてくれる存在。このポジションにある一本があることで、万年筆生活の満足度は大きく上がりました。


5. 一軍から外れていった万年筆たち

ここで、あえて「使わなくなっていった万年筆」についても触れておきたいと思います。

万年筆としての完成度が低かったわけではありません。ただ、書いたときに抵抗感があるものは、次第に手が伸びなくなっていきました。たとえば、プラチナの3776センチュリーのように、ペン先にしっかりとした感触がある万年筆は、短時間なら心地よく感じる場面もあります。しかし、日常的に使うとなると、どうしても「少し引っ掛かる」という感覚が積み重なり、無意識のうちに避けるようになっていきました。

また、キャップレス木軸も所有していましたが、こちらは重さが理由でした。書き心地自体は悪くないものの、長く使うと手が痛くなってしまう。結果として、「今日はやめておこう」と思う回数が増え、自然と一軍から外れていきました。

こうして振り返ると、万年筆選びで最後に残るのは、性能や評価ではなく、身体感覚との相性なのだと感じます。


6. 3本に共通している“残った理由”

この3本に共通している点があります。それは、書いたときに引っ掛かりがなく、スラスラ書けることです。

ペン先の個性やブランドの違いはあれど、最終的に残ったのは「ストレスなく書ける万年筆」でした。考えを止めず、書く流れを邪魔しない。この感覚は、長く使うほどに重要になってきます。

見た目や価格ではなく、書いていて気持ちがいいかどうか。幸せを感じる基準は、ここに集約されていったように思います。


7. 迷わないという幸せ

現在の私の万年筆の使い分けは、ほぼ固定されています。

速記が求められる場面では、迷わずキャップレス デシモ。ノックしてすぐ書けるという特性は、他に代えがたいものがあります。

それ以外の日常使いでは、カスタム823。キャップを開けて書くという一手間はありますが、その分、気持ちを落ち着けて文字に向き合うことができます。

そして、家でゆったりと書く時間には、モンブラン149。書く行為そのものを楽しむための一本です。

このように、場面ごとに使う万年筆が自動的に決まっている状態は、とても快適です。迷わないということは、それだけでストレスが減り、書くことに集中できる。これは、万年筆を使い続ける中で得られた大きな変化でした。


8. 結論|幸せになれる本数は「3本」

結論として、私がたどり着いた答えはこうです。

  • 最低限で幸せになれるのは2本
  • 迷わず満たされるのは3本

役割が分かれ、どれも確実に使う。だから迷わないし、物足りなさも感じない。本数が増えなくても、満足度は下がらない。むしろ上がったと感じています。

万年筆は、たくさん持つことが幸せなのではなく、自分の生活にしっくりくる一本が残ることが幸せなのだと思います。

それでは今回はこの辺で~