万年筆

キャップレスかデシモか?両方使って分かった本当の違い【万年筆レビュー】

皆様どうも、きほーてです。
今回は、私が普段使っているパイロットの「キャップレス木軸」と「キャップレスデシモ」を徹底的に比較してみたいと思います。同じキャップレスシリーズでありながら、使っていると驚くほど違いを感じる部分がありました。この記事では、両方を実際に使っている立場から、それぞれの特徴や使い分けの楽しさについてまとめていきます。


キャップレスとキャップレスデシモの共通点

キャップレスシリーズは、名前の通り「キャップがない万年筆」。ノック式でペン先が出る仕組みになっており、片手ですぐに書き始められるのが最大の特徴です。ビジネスの現場や手帳記入など、スピードが求められる場面で大きなメリットになります。

両モデルとも同じニブユニットを採用しており、インクカートリッジやコンバーターも共通。私自身、セーラーの「極黒」インクを愛用していますが、どちらでも安定して筆記できます。

ただし、実際に使うと重さやサイズ感が違うため、書き味の印象はかなり変わります。


キャップレス木軸の特徴

私の木軸モデルはFニブ。最大の魅力は「ヌラヌラ感のある書き味」です。適度な重量があり、筆圧をかけなくてもインクがしっかり流れます。この気持ちよさはモンブラン149に匹敵するほど。書くたびに楽しくなる一本です。

ただ、インクフローが多い分、紙質が悪いとにじみや裏抜けが出やすいのは注意点です。

デザイン面では高級感があり、経年変化で「育つ楽しみ」があります。プラスチックや金属軸にはない味わいがあり、所有欲を満たしてくれます。


キャップレスデシモの特徴

私が持っているのは青色のEFニブ。軽量でスリム、細字らしく少しカリカリ感はありますが、手帳の小さなマスに書き込みやすく仕事に最適です。

携帯性も抜群で、胸ポケットや小さなペンケースにも収まります。仕事中はデシモ一択というほど頼れる存在です。価格も木軸より手頃なので、初めてのキャップレスにはおすすめです。


購入の経緯と第一印象

田舎に住んでいるため店頭で試筆できず、レビューを頼りにネット注文しました。届いた瞬間、木軸は「重いけどカッコいい」、デシモは「想像通りで安心感がある」と感じました。この第一印象は今でも強く残っています。


他の万年筆との位置づけ

モンブラン149やカスタム823は特別な存在で、149は完全に家専用。対してキャップレス木軸とデシモは日常使いの主力です。ボールペンのように気軽に扱えつつ、本格的な書き味を楽しめる──これがキャップレスの大きな魅力です。


クリップの位置について

キャップレス独特の「クリップの位置」。最初は少し邪魔に感じましたが、慣れると指のガイドになり、今では気になりません。木軸でもデシモでも同じ感覚です。


使用シーンごとの使い分け

  • 仕事中:デシモ。軽快で取り回しやすく、メモや署名も素早い。

  • プライベート:手帳にはデシモ、瞬記やノートには木軸。落ち着いて書くなら木軸。

役割が自然に分かれているので「どちらを使うか迷う」ことはなく、シーンに応じてスムーズに切り替えられます。


デシモ限定モデルへの期待

来月、限定モデルが手に入る予定です。中身は同じですが、特別なカラーが美しく、一目惚れしました。見た目が違うだけで気分は大きく変わるもの。普段使いに彩りを加えてくれると期待しています。


キャップレスシリーズの背景

キャップレスは1960年代に誕生した世界初のノック式万年筆。革新的な仕組みは今も進化を続け、木軸やデシモ、限定モデルと幅を広げています。歴史を知ると、ただ便利なだけでなく「伝統と技術の積み重ねを手にしている」と実感でき、筆記時間が少し誇らしくなります。


メンテナンスや工夫

フローの良い木軸は定期的な水洗いで快適に保てます。私はデシモを胸ポケットに、木軸は一本差しのペンケースに入れて大切に持ち歩いています。こうした小さな工夫が、両方を安心して使うための秘訣です。


どちらを選ぶべきか?

初めてなら迷わずデシモ。軽く扱いやすく、価格も手頃です。
一方で木軸は「書き味の贅沢さ」や「育てる楽しみ」を求める人におすすめ。どちらも個性があり、両方持つことで使い分けの楽しさが広がります。


まとめ:両方持つ贅沢

キャップレス木軸とデシモ、それぞれが違う魅力を持っています。
デシモは軽快で実用的、木軸は重厚で愛着を育てられる。両方をシーンごとに使い分けられるのは贅沢で、筆記の時間を豊かにしてくれます。

これからは限定モデルも加わるので、さらに使い分けが楽しくなりそうです。
それでは今回はこの辺で~