皆様どうも、きほーてです。
万年筆という筆記具には、他の筆記具にはない特別な魅力があります。特にその書き心地には、何とも言えない奥深さがあり、ただ文字を書くという行為が贅沢な時間へと変わります。今回は、そんな万年筆の書き心地の魅力についてじっくり語っていきたいと思います。
万年筆の書き心地が魅力的な理由
万年筆の書き心地の魅力を語る上で欠かせないのが、「紙の上を滑る感覚」です。例えば、国産万年筆の特徴である“微妙な抵抗感”。紙の上でペン先がシャッシャッと奏でる音は、手書きのリズムを感じさせてくれます。私自身、最初に手にしたプラチナ万年筆の3776センチュリー(シャルトルブルー)では、この抵抗感の心地良さに魅了されました。
一方、海外製の万年筆にはヌラヌラと滑らかな書き心地を持つモデルも多くあります。例えば、モンブランの149。このペン先の滑り心地は、まるでインクが紙の上を踊るような感覚。抵抗感とは対極に位置するものですが、これもまた万年筆ならではの醍醐味です。
書き心地がもたらす精神的な効果
万年筆で書くという行為は、単なる文字の記録ではありません。実際にペンを走らせることで、「思考が整理される」という感覚を持つ方も多いのではないでしょうか。
私も、システム手帳に文字を書き込む際には、その時間が思考を整理する時間として機能しています。瞬記という手法を取り入れているのですが、一文字一文字丁寧に書きながら頭の中の考えを紙の上にアウトプットしていくと、まるで自分の思考が文字として形を持ち始めるような感覚になるのです。
さらに、万年筆で書くことで、自然とペースがゆっくりになります。ボールペンやシャープペンシルに比べて、インクの流れを感じながら書くことで、頭の中の考えを整理しやすくなるのです。文字を書く行為が、まるで自分との対話のような時間に変わるのも万年筆の魅力です。
万年筆が作り出す“特別な時間”
日常の中で、万年筆で文字を書く時間は、ちょっとした贅沢なひとときです。忙しい毎日の中でも、あえて手書きを選ぶことで、心が落ち着き、時間の流れが少しだけ緩やかに感じられます。
例えば、朝のひととき。コーヒーを片手にシステム手帳を開き、万年筆でその日の予定を書き込む。紙の上にインクがじんわりと浸透していく感覚を味わいながら、一日の計画を立てる。そんな時間があるだけで、なんとなく心が整うような気がしませんか?
また、夜のリラックスタイムにも万年筆は相性抜群です。一日の終わりに、その日の出来事を万年筆で日記に綴ることで、心の整理ができ、自然と明日へのモチベーションも湧いてきます。
万年筆の書き心地を楽しむ第一歩
万年筆の魅力は、使ってみないと分からないものです。どんなに言葉で表現しても、その書き心地の感覚は実際に体験して初めて伝わるもの。もしまだ万年筆を使ったことがない方がいたら、まずは一本手に取ってみてください。
日本製のプラチナ、パイロット、セーラーなどの万年筆は、細かい文字を書くことにも適しており、繊細な抵抗感が魅力。一方で、モンブランやペリカンなどの海外製万年筆は、インクが滑らかに紙の上を流れるような書き心地を楽しめます。
さらに、自分に合ったインクや紙を選ぶことで、書き心地の良さはさらに際立ちます。たとえば、滑らかなリフィル用紙を使えば、ヌラヌラ感をより楽しめるし、少しザラつきのある紙を使えば、抵抗感が強調されます。
万年筆と自分だけの時間
万年筆を手に取り、一文字一文字を丁寧に書く時間。それは、自分と向き合う時間でもあります。手書きの感触が指先に伝わり、インクが紙に吸い込まれていくその瞬間。忙しい現代社会の中で、こうした時間を持つことがどれほど贅沢なことか。
私自身、日々の瞬記を行う時間は、まさに自分との対話の時間です。今日一日の出来事、感じたこと、思ったこと。それをただ書き連ねるだけでも、不思議と心が落ち着いていくのを感じます。万年筆の書き心地が、その時間をさらに特別なものにしてくれるのです。
万年筆を使うことで得られる豊かさ
万年筆を使うことで得られるのは、書き心地の良さだけではありません。お気に入りの万年筆を手に取り、インクの色や香りを楽しむ時間。その時間は、日常の中にちょっとした贅沢を加えてくれます。
さらに、万年筆を長く使い続けることで、ペン先が自分の書き方に馴染んでいくという楽しみもあります。自分だけの筆記感覚が生まれる瞬間、それはまさに「育てる楽しみ」。
まとめ:万年筆で書くという贅沢
万年筆の書き心地は、単なる筆記具の感覚を超えたものです。紙の上を滑る感覚、インクが広がる瞬間、そしてその音。すべてが一体となり、「書くこと」が特別な行為へと昇華されるのです。
だからこそ、一度でもいいので、万年筆を手に取って書いてみてほしい。紙の上に一文字一文字を置く感覚を、ゆっくりと味わってみてほしいのです。きっと、普段の手書きがもっと豊かな時間へと変わるはずです。
それでは今回はこの辺で~